
私は、あまり器用な方ではありません。
生まれた時からテント屋の息子として育ち、今でもテント以外はからっきしです。
だからこそ、テントを通じてあなたの生活に役立ち、喜んでもらえる自信があります。
じいちゃんが
日本列島がお祭り騒ぎ
盤石な土台
一国一城の主
泡がハジけて
更なる試練
願いは届きません。
それどころか景気はどんどん悪くなり、消費者の「買い控え」もひどくなる一方です。
何度も何度も修理したり、限界ギリギリのギリギリまで買い換えなかったり・・・と。
さらに悪い事に、
問題は買い控えだけではありませんでした。
問題は買い控えだけではありませんでした。
車に流行があるように、トラックにも流行があります。
平成に入った頃から、運送業界は大型のコンテナ車による大量輸送へと徐々にシフトしていきました。
(もちろん、コンテナ車なので荷台シートは一切必要ありません)
(もちろん、コンテナ車なので荷台シートは一切必要ありません)
買い控えに追い討ちをかけるように、トラック荷台シートの需要自体も減っていく。
売上げの大部分を占めていたトラック荷台シートの受注減少に、まったく歯止めがかかりません。
負の連鎖
三代目秀彰へ
ヒントは創業時に
まさかの大当たり
牛乳配達バッグを創っていたのはもう50年近くも昔の話ですが、そんなの関係ありません。
ワラをも掴む思いだったので、これしかない!と、無我夢中で帆布かばん製作に取り掛かります。
当たり前の話ですが、最初は全くと言っていいほど反応がありませんでした。
そこで、まずは知り合いに“試し”で使ってもらい、使い勝手やデザインなどをリサーチして悪かった点を改良し、また使ってもらう。
これを何度も何度も繰り返します。
すると、徐々に口コミが広がってお店に足を運んでもらえるようになりました。
驚いたのは、面白い事をやっているテント屋があると聞き付けたテレビ局によって、テレビで何度も紹介されるほどの“スター選手”になってしまった事です。
「見たよ、何かの番組で。」
「テレビで見て気になってたのよぉ~。」
「テレビで見て気になってたのよぉ~。」
テレビ放映後、店舗に来店される方は5倍に増え、オーダーかばんを注文される方は3ヶ月以上お待ちいただく状態になってしまいました。
テレビの影響力
一度テレビで紹介されると、その後ひと月ぐらいてんてこ舞いになってしまいます。
何より一番驚いたのは、帆布かばん“以外”の注文が増えた事でした。
中でも特に多かったのが、
「明るさを保ったまま風通しも良くて、できれば簡単に収納できるもので。」
「肌への紫外線も気になるから、UVカットになってると・・・。」
「ベランダが直射日光で熱くなり過ぎて、園児達が遊べません。」
「肌への紫外線も気になるから、UVカットになってると・・・。」
「ベランダが直射日光で熱くなり過ぎて、園児達が遊べません。」
と言った“夏の暑さをどうにかしたい”というお問合せです。
保育園のベランダ(コンクリート)に、UVカットの【メッシュ地のスクリーンテント】を施工すると、
「日中でも園児たちが楽しく遊べるようになりました♪」
「園児の保護者さんからも好評ですよ。」
「園児の保護者さんからも好評ですよ。」
と、園長先生や保育士の先生がたにとても満足していただけました。
この時私は、テント屋という仕事を通して、子どもたちの成長に大きく役立てているのだと、生まれて初めて自分の仕事を誇らしく思えたのでした。
想いを形に
この出来事は、私を大きく変えました。
仕事に対する考え方が180度変わったのです。
それまでの私は、恥ずかしながら
「給料(生活)のために働く。」
「お客さんに依頼されたから創る。」
「お客さんに依頼されたから創る。」
といった、会社を潰さない為にと・・・悪く言えば“受け身で何となく働いている”状態でした。
もちろん、手抜き作業をしていた訳ではありません。
祖父の教え通り、いつも全力で目の前の仕事に一生懸命取り組んでいました。
しかし、心のどこかで“テント屋”という仕事を「カッコ悪い」「大して役にたっていないのでは」と、引け目を感じていたのかもしれません。
保育園の施工以後、私の仕事に対する考え方は
「もっとテントが生活の役に立てるに違いない!」
「どうすればもっと喜んでもらえるだろうか?」
「どうすればもっと喜んでもらえるだろうか?」
と、強く思うようになりました。
ただ注文が来るのを待つのではなく、自分から積極的に行動し、異業種の方と共同で製品を開発したりと新たな活動を始めます。
そんな中で生まれた「医療用の足洗いバケツ」は、(まだまだ改良の余地はあるものの)これからのテント屋の方向性を示してくれているのではないかと感じています。
今の時代のテント屋
おそらく、
「テント業界が時代をリード!」
なんて事はこれから先起こることはないでしょう。
現状がそうであるように、時代に取り残されない様に喰らい付いていくのが精一杯だと思います。
だからこそ、頭と経験を目いっぱいフル活用して、
「テント屋として何を提供できるだろうか?」
「どうすればもっと役に立てるだろうか?」
「どうすればもっと役に立てるだろうか?」
真剣に考え続けていかなければならない時代なのだと痛感しています。
幸いにも、今はホームページで簡単に情報発信ができる時代でもあります。
私たちもこのホームページ(インターネット)を使ってアピールした事で、機械装置用のカバーを特注で造りたいというお問合せをいただく 事ができました。
もちろん最初は小さな物での“お試し”購入でした。
何度か改良を加え、徐々に信頼していただけるようになって、それから写真の様に大量に注文していただけるようになりました。
取引はホームページがキッカケでしたが、
「目の前の仕事に一生懸命取り組んでさえいれば信頼は後から付いてくる。」
のだと、このやり方でいけば大丈夫だと自信を深めるとてもいい経験になりました。
私たちができる事
私たちは工業用ミシンで帆布を縫製しているので、帆布製品しか作る事ができません。
厳選した生地を使い、1点1点全て手作りです。
値段では海外製品には到底かないません。
大量生産もできません。
納期もそれほど早くないと思います。
だからこそ、
価格よりも量よりも納期よりも大切にしている事があります。
「テント屋として役に立つには、何ができるだろうか?」
「どうすれば、お客さんにもっと喜んでもらえるだろうか?」
「どうすれば、お客さんにもっと喜んでもらえるだろうか?」
この想いを製品にギュッと詰め込んで、お届けしています。
もちろん、“帆布”を使ってです。
あれもこれもやってお客さんを満足させられるほど器用ではないので。
株式会社宇都宮帆布工房
代表取締役 宇都宮 秀彰